共和党「苦難の序曲」となるかライアン下院議長「政界引退表明」

執筆者:足立正彦 2018年4月13日
エリア: 北米
公式リリースで政界引退を発表したライアン下院議長

 

【ワシントン発】 米議会下院共和党を率いてきたポール・ライアン下院議長(ウィスコンシン州第1区選出)が、今年11月に実施される中間選挙には出馬せずに今期限りで政界を引退する意向を4月11日明らかにした(公式リリース参照)。

 昨年から、ライアン氏は下院議長職を辞任するのではとの憶測がされていた。与党・共和党では、今秋の中間選挙で下院での多数党の立場を失うのではないかとの不安が広まりつつある中、ライアン下院議長が実際に政界引退を決断したことは、共和党関係者の間のそうした不安をさらに強める状況をもたらしている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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