難民救助船「アクエリウス号」事件が浮き彫りにしたEU内「亀裂」の深刻さ
6月17日(日)スペイン東部のバレンシアの市庁舎の壁には、垂れ幕が風にたなびいていた。「私たちは受け入れます」、「過去は黒と白だ。未来は多彩な色だ」とスローガンが書かれていた。そして港では、2300人の支援者たちが前日から待機していた。赤十字社から1000人、400人もの通訳、350人もの警官、そして政治家やメディア……。約630人を乗せて1週間以上地中海を漂流した難民救助船「アクエリウス」号の到着だ。
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