風の向こう側 (29)

「全米プロ」松山英樹「乱調」での72ホール奮闘記

執筆者:舩越園子 2018年8月13日
タグ: 日本
エリア: 北米 アジア
最終日、1番ティに臨む松山(筆者撮影、以下同)

 

 今年の「全米プロゴルフ選手権」最終日(8月12日)は手に汗握る展開だった。昨年と今年の「全米オープン」を連覇したブルックス・ケプカと、2013年以来の復活優勝とメジャー15勝目を目指すタイガー・ウッズの優勝争いに、世界中のゴルフファンが釘付けになったことだろう。

 勝利を掴んだのはケプカ。ウッズは2打差で勝利を逃した。「僕はギャラリーにとって、アゲンストの存在だった」とケプカ自身が振り返ったように、世の中の大多数がウッズの勝利を望んでいたことは想像に難くない。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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