安倍首相「サイバーセキュリティ強化」宣言に立ちはだかる防衛省「トップガン不足」の壁

執筆者:山田敏弘 2018年9月18日
エリア: 北米 アジア
サイバー防衛隊のオペレーションルーム (C) 時事(防衛省提供)  

 

 今年に入ってから、サイバーセキュリティの強化に関連する安倍晋三首相の言動が、しばしばニュースになっている。

 2018年1月、安倍首相はIT大国と呼ばれるエストニアを訪問。同国にある「NATO(北大西洋条約機構)サイバー防衛協力センター」への日本の参加が承認され、サイバー分野の重要性について意見交換を行った。

 また4月には、自民党サイバーセキュリティ対策本部が提言書を提出した際、首相が「わが国はサイバーセキュリティーでも先進国とならなければならない」と語ったことが、報じられた。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
山田敏弘(やまだとしひろ) 国際情勢アナリスト、国際ジャーナリスト、日本大学客員研究員。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版、MIT(マサチューセッツ工科大学)フルブライトフェローを経てフリーに。著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『CIAスパイ養成官』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)、『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)。公式YouTube「山田敏弘 SPYチャンネル」 (https://www.youtube.com/channel/UCVITNlkbLneMV-C9FxzMmEA)も更新中
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top