安倍政権が強調する「貧困」「格差」改善のカラクリ

執筆者:鷲尾香一 2018年9月20日
エリア: 日本
9月18日、長野市で開かれた総裁選の支援集会で、聴衆と握手する安倍首相。その手は本当の貧困層にまで届いているのか (C)時事

 

 9月20日の自民党総裁選をにらみ、国民の求心力を高め、自民党内での地盤を強固にするための発言だろうが、このところ安倍晋三首相のアベノミクス政策の成果に対する誇張した発言が目立っている。特に“貧困と格差”に関連した発言は、実態と大きく乖離したものが多く、そのいい加減さが際立っている。

「格差は改善」と強弁

 国会でも野党から度々、貧困と格差問題に関する追及を受けていた安倍首相は、8月末の福井県での講演でも、「(17歳以下の子どもの貧困率は)ずっと悪化してきたが、安倍政権になって初めて2ポイント改善された。安倍政権で格差が広がったというのは誤りだ」とアベノミクス政策の成果を強調した。

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執筆者プロフィール
鷲尾香一 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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