
『手鏡』の主人公の王士禎(演者は李濱。筆者提供)
最近の京劇界では、相変わらず新編歴史劇の創作が続いているようだ。それというのも今年初めに『陳廷敬』(2018年4月3日「いまだに『京劇』で宣伝教育する『習近平一強体制』の時代感覚」参照)が話題になったのに続き、山東省の淄博(しはく)市京劇院が創作した『手鏡』が7月5日に淄博劇院で初演されるや、爆発的な人気を博したと報じられ、中国政府文化部文化芸術人材中心が主管する『中国京劇』も特集を組むなど、全国展開の動きを見せようとしているからである。

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