「メルケル後継」CDU党首選「運命の35票」分岐の点と線

執筆者:花田吉隆 2018年12月20日
エリア: ヨーロッパ
中央がCDUの党首選を制したクランプ=カレンバウアー氏。左がシュパーン氏、右がメルツ氏 
(C)AFP=時事
 

 12月7日、ドイツ・ハンブルクで行われたキリスト教民主同盟(CDU)党首選挙はドイツおよびヨーロッパにとり、極めて重要な出来事だった。誰が次期党首――つまり次期首相の可能性が最も高い人物――に選出されるかは、ドイツはもとよりヨーロッパの今後を決めると言っても過言ではない。メルケル路線が継続されるのか、あるいは転換されるのか――。

 結果は、12月12日の拙稿「ドイツ与党『CDU』新党首が問われる『2つの焦点』」でも伝えた通り、メルケル路線継続派のアンネーグレット・クランプ=カレンバウアー幹事長が新たな党首に選出された。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
花田吉隆(はなだよしたか) 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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