ヨーロッパに広がる「政治の劣化」で失う「利害調整機能」

頭の痛い問題を抱えている2人。この先どうなることやら……(C)EPA=時事
2018年も暮れようとしている。「政治」というキーワードで振り返ってみれば、今年は激動の年だった。それはなかんずく、ヨーロッパで著しい。
フランスでは、「黄色いベスト運動」が収まる気配を見せず、この後どう展開していくのか定かでない。イギリスはBREXIT(EU=欧州連合=離脱)に向け国内世論が紛糾し、EUとの間で折り合った離脱案でまとまるのか、あるいは「合意なき離脱」という最悪のシナリオに突き進むのか、状況は依然不透明である。

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