ウクライナ「正教会独立」で大打撃の「プーチン政権」

宗教対立にロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領(右)それぞれの思惑が絡み合う (C)AFP=時事

 

 キリスト教3大宗派の1つ、東方正教会の権威であるコンスタンティノープル総主教庁が、年明け1月6日にウクライナの正教会の独立を正式に承認する。3世紀にわたりウクライナの教会を勢力下に置いてきたロシア正教会は、コンスタンティノープル総主教庁との関係断絶を宣言し、徹底抗戦の構えだ。宗教対立の裏では政治闘争が渦巻いている。

「地政学上の思惑」

 ウクライナの教会の独立を陰で支持した人物がいる。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領だ。独立承認阻止へ協力を求めたロシアの働きかけをエルドアン大統領はやんわり退けた。「宗教には干渉できない」。

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執筆者プロフィール
古葉祥太(こばしょうた) ジャーナリスト
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