祖国防衛に立ち上がるウクライナ・レジスタンス

執筆者:古葉祥太 2022年2月6日
エリア: 北米 ヨーロッパ
軍事訓練に参加するウクライナ市民(筆者撮影)
ウクライナのゼレンスキー大統領が平静を呼びかけるなか、首都キエフでは市民が「最悪の事態」も想定して軍事訓練やサバイバル術講習会に参加している。緊張が高まる現地の様子をレポート。

 

 ロシアのウラジーミル・プーチン政権がウクライナ国境付近に10万人超の軍部隊を集結させ、大規模な侵攻に乗り出す懸念が高まっている。緊迫する情勢をウクライナ市民はどう受け止めているのか。

民間志願者が参加する軍事訓練

 小雪が舞う気温零下の土曜日の朝、首都キエフ(キーウ)郊外の発電所跡地で「地域防衛軍」の第130キーウ大隊が軍事訓練を行っていた。

 約80人の民間志願者が自前の迷彩軍服に身を包み、銃を模った木やモデルガンを手に、インフラ施設の防衛を想定した演習に取り組んだ。教官の作戦指示を受け、木片や廃タイヤなどを集めてバリケードと検問所を築き、見張りの任務に就く。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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古葉祥太(こばしょうた) ジャーナリスト
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