金正恩「2019年新年の辞」(1)激変した「発表スタイル」

今年の金正恩党委員長の「新年の辞」は、これまでとはまったく違う形で発表された(『労働新聞』HPより)

 

 朝鮮半島ウォッチャーは北朝鮮の最高指導者の「新年の辞」があるので、毎年、元日は休めない。

 今年も『朝鮮中央テレビ』を見たが、発表スタイルがこれまでとまったく異なり、驚いた。放送は午前9時に始まり、まず新年を知らせる鐘の音とともに、午前零時を示す時計台が大写しになり、ついで朝鮮労働党の党本部が映され、カメラは次第に党本部をアップにしていった。

 次いで、党本部の中の廊下で国務委員会の金昌善(キム・チャンソン)部長が待っている。執務室と見られる部屋から金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が廊下に出て、その後ろを妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部第1副部長と、側近の趙甬元(チョ・ヨンウォン)党組織指導部副部長が付き従い、4人で階段を下りて党本部の中の応接室か、執務室と見られる部屋に入り、その部屋のソファに座って「新年の辞」が読み上げられた。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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