「What’s New?」トランプ「一般教書演説」ポイントと評価

演説中のトランプ大統領(ホワイトハウスの公式HPより)

 

 2月5日夜(現地時間)に行われた今回のドナルド・トランプ大統領の一般教書演説は、2017年の就任演説で世界に衝撃を与えた「アメリカは殺戮に遭っている」(American Carnage)というような極端に刺激的な内容は影を薄めた。

 すでに昨年2018年の一般教書演説の際、準備されたテキストを読み、極端なアドリブ発言が姿を消し、安定的で現実的な演説になったと評価されていた。では、今年と昨年との違いは何か。

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執筆者プロフィール
渡部恒雄(わたなべつねお) わたなべ・つねお 笹川平和財団上席研究員。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』、『2021年以後の世界秩序 ー国際情勢を読む20のアングルー』など。最新刊に『防衛外交とは何か: 平時における軍事力の役割』(共著)がある。
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