スペイン国王に謝罪要求「メキシコ大統領」の危うい「民族主義的ポピュリズム」

執筆者:遅野井茂雄 2019年4月3日
カテゴリ: 国際 政治 文化・歴史
エリア: 中南米
安易なポピュリズムに走るのか(C)EPA=時事

 

 メキシコ市のトラテロルコに、観光地としても有名な「三文化広場」がある。古代を象徴するアステカの遺跡、スペイン植民地時代を象徴する教会、それに独立後の現代メキシコを代表する旧外務省などの近代ビル建築群から成る。

 遺跡の傍らに記念碑が立っていて、次のように記されている。

「クアウテモクによって英雄的に守られたトラテロルコは、1521年8月13日、エルナン・コルテスの手に落ちた。それは勝利でも敗北でもない。今日のメキシコである、メスティソ国民の痛みをともなう誕生であった」

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執筆者プロフィール
遅野井茂雄 筑波大学名誉教授。1952年松本市生れ。東京外国語大学卒。筑波大学大学院修士課程修了後、アジア経済研究所入所。ペルー問題研究所客員研究員、在ペルー日本国大使館1等書記官、アジア経済研究所主任調査研究員、南山大学教授を経て、2003年より筑波大学大学院教授、人文社会系長、2018年4月より現職。専門はラテンアメリカ政治・国際関係。主著に『試練のフジモリ大統領―現代ペルー危機をどう捉えるか』(日本放送出版協会、共著)、『現代ペルーとフジモリ政権 (アジアを見る眼)』(アジア経済研究所)、『ラテンアメリカ世界を生きる』(新評論、共著)、『21世紀ラテンアメリカの左派政権:虚像と実像』(アジア経済研究所、編著)、『現代アンデス諸国の政治変動』(明石書店、共著)など。
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