『ロケット・ササキ』外伝(1)「電子レンジ」開発に携わった「寺師一清」

執筆者:大西康之 2019年4月4日
カテゴリ: 経済・ビジネス 社会
エリア: 北米 日本

 1953年に大阪府立大学を卒業した寺師一清(てらしかずきよ)は「実家から通える」という理由で早川電機工業(現シャープ)に入社した。大卒入社の1期生で同期は13人いた。大学で機械工学を学んだ寺師は研究所に配属された。

 その年の2月に『NHK』のテレビ放送が始まった。売れるかどうか分からなくても、いの一番に製品化し、世間から「ハヤカッタ電機」と冷やかされていた早川電機は、放送が始まる前に電機業界の先陣を切って家庭用テレビの量産に踏み切った。

車より高い調理器

 「期待の新人」寺師は、続々と開発される新型テレビのシャシー(枠組み)設計を担当した。

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執筆者プロフィール
大西康之 経済ジャーナリスト、1965年生まれ。1988年日本経済新聞に入社し、産業部で企業取材を担当。98年、欧州総局(ロンドン)。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立。著書に「稲盛和夫最後の闘い~JAL再生に賭けた経営者人生」(日本経済新聞)、「会社が消えた日~三洋電機10万人のそれから」(日経BP)、「東芝解体 電機メーカーが消える日」 (講談社現代新書)、「東芝 原子力敗戦」(文藝春秋)、「ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正」(新潮文庫) がある。
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