旧ソ連圏の「閉塞」に風穴開けたウクライナ「コメディアン大統領」
4月21日のウクライナ大統領選・決選投票で、70%以上の得票で圧勝したウォロディミル・ゼレンスキー氏(41)は、政治経験のないコメディー俳優という変り種だ。東部の内戦や経済危機が長期化し、国民の約1割が欧州など国外に移住するという停滞の中で、既存政治家への不満が高まり、政治・社会の刷新を訴えて勝利した。政治基盤を持たず、国民的人気が頼りという綱渡りの治世となるが、その勝利は旧ソ連圏全体を覆う閉塞感に変化をもたらす可能性もある。
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