MRIC通信
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日本も巻き込まれる「粗悪医薬品」サプライチェーンの「危険度」

首都ダッカのバザールにて。薬の品質悪化が懸念される(写真はイメージです)
【筆者:森田知宏・内科医】
「バングラデシュでは、誰が処方するかなんて気にしません。どこで薬を買うかの方が大事です」
この言葉を聞いたのは、バングラデシュ人のスタッフからだった。
私は耳を疑った。日本であれば、当然誰が処方するか、つまりどこの病院のどんな医師に受診するかの方が重要だ。良い医師にかかれば、効果が高く無駄が少ない薬を処方される。そうでなければ無駄な薬が増える。

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