北朝鮮「ミサイル発射」挑発の真意(3)

執筆者:平井久志 2019年5月24日
エリア: 北米 朝鮮半島 日本
北朝鮮のミサイル発射は、日米韓の首脳にさまざまな影響を与えた(左から文在寅韓国大統領、トランプ米大統領、安倍首相)(C)EPA=時事

 

 北朝鮮は昨年4月20日の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会で、「並進路線」を終了するとして核実験やICBMの発射実験は行わないと決定した。

北朝鮮の約束の「曖昧さ」

 しかし、この党中央委での金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の発言と党の「決定書」の間には違いがあった。

 金党委員長は党中央委総会で、「核開発の全工程が科学的に、順次的に行われ、運搬打撃手段の開発やはり、科学的に行われて核の兵器化の完結が検証された条件の下で、今やわれわれにいかなる核実験と中・長距離、大陸間弾道ロケット試射も不用となり、それによって北部核実験場も自己の使命を果たした」と強調した。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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