欧州議会選で急浮上した「マクロン復権」

執筆者:広岡裕児 2019年6月4日
エリア: ヨーロッパ
フランスの大衆紙『パリジャン』の5月27日付1面(筆者提供)

 

 タブロイドの紙面の左と右に厳しい顔で対峙するエマニュエル・マクロン仏大統領とマリーヌ・ルペン「国民連合」(RN)党首の横顔、その真ん中には「ビッグバン続く」の大きな見出し。欧州議会選挙開票翌朝5月27日付の大衆紙『パリジャン』の1面である。

 戦後のフランスは、シャルル・ドゴール派と「共産党」の対立の軸で始まった。その後、ドゴール派には新自由主義的要素が加わってジャック・シラク、ニコラ・サルコジ派になり、左は共産党に代わってフランソワ・ミッテランの「社会党」が中心となったが、基本的に左右対立の1本の筋の通った伝統的政党支配の構造が続いていた。

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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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