意表突いた「習近平訪朝」は吉か凶か

執筆者:平井久志 2019年6月19日
今度は平壌で握手(左・金正恩党委員長、右・習近平総書記)(C)AFP=時事

 

 中朝両国は6月17日夜、習近平中国共産党総書記(国家主席)が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の招きで6月20、21の両日、北朝鮮を訪問すると発表した。シンガポールで昨年6月12日に行われた第1回米朝首脳会談から1年が経過したが、ハノイで2月末に行われた第2回米朝首脳会談が決裂、米朝交渉は先が見通せない膠着状況だ。そうした微妙な状況の中で、特に、大阪で今月28、29の両日開かれる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で予定されている米中首脳会談を目前にしたこの時期に、習近平総書記の訪朝が発表されたのは、意表を突くものであると同時に、強いインパクトを与えた。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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