ヨーロピアン・ラプソディ
ヨーロピアン・ラプソディ(20)

欧州から注目「バルセロナ市長選」候補者らの「権謀術数」

執筆者:大野ゆり子 2019年6月20日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: ヨーロッパ
現地紙に掲載された「審判の棒」を手にするアダ・クラウ市長(筆者提供、以下同)

 

 スペインでは市長に選出されると、約65センチの細長い棒を授与される儀式が行われる。スペイン語で「市長」をalcaldeというが、これはアラビア語の「قاضي, al qādī」(審判者)に語源がある。イスラム支配下の中世スペインでは、土地を巡って争いが起きるたびに、「審判者」がこの棒を使って調停を行ったという。メートル法がない時代、好き勝手な計測で不正がまかり通らないよう、この「棒」は絶対的な判断基準として権威を誇った。その慣習が現代にも受け継がれ、「審判者の棒」は、権威と公正さの象徴として市長任命の儀式に欠かせないものになっている。

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執筆者プロフィール
大野ゆり子 エッセイスト。上智大学卒業。独カールスルーエ大学で修士号取得(美術史、ドイツ現代史)。読売新聞記者、新潮社編集者として「フォーサイト」創刊に立ち会ったのち、指揮者大野和士氏と結婚。クロアチア、イタリア、ドイツ、ベルギー、フランスの各国で生活し、現在、ブリュッセルとバルセロナに拠点を置く。
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