トランプ大統領再選の障壁「反トランプ有権者」の動向

執筆者:足立正彦 2019年6月28日
エリア: 北米
史上最多24人が出馬している民主党では第1回テレビ討論会が開催されたが、2回に分けて行われた。写真は26日の第1陣(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 ドナルド・トランプ大統領は6月18日、「激戦州」としては大統領選挙での最大の大統領選挙人29人を持つ南東部フロリダ州のオーランドで支持者を集めた大規模政治集会に出席し、2020年大統領選挙への再出馬を正式に表明した。

 メラニア夫人やマイク・ペンス副大統領も出席したこの政治集会で、トランプ大統領は在職2年半で取り組んできた堅調な米国経済や中国に対する厳しい通商政策、不法移民取り締まり強化などの政策を挙げつつ、自らの実績として誇示したうえで、「Keep America great(米国を引き続き偉大にする)」との再選スローガンを明らかにした。2020年秋の大統領選挙に向け、トランプ大統領は再選キャンペーンを本格的に始動させた。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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