裏目に出た安倍首相の「2島決着」路線
6月29日のG20(主要20カ国・地域)首脳会議閉幕後に行われた日露首脳会談は進展がなく、平和条約交渉がすっかり暗礁に乗り上げた印象を与えた。双方は交渉継続では一致したものの、ロシア側の後ろ向きの姿勢が目立った。ロシアにとって日露平和条約締結の優先度は低下しており、安倍晋三首相在任中の平和条約合意はもはや絶望的だ。「4島返還」の旗を降ろし、「2島返還」で合意にこぎつけようとした安倍政権の交渉戦術は裏目に出ている。
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