戦略ミスか、してやられたのか(6月29日、日露首脳会談に臨むプーチン大統領=左=と安倍首相=右=)(C)時事

 

 6月29日のG20(主要20カ国・地域)首脳会議閉幕後に行われた日露首脳会談は進展がなく、平和条約交渉がすっかり暗礁に乗り上げた印象を与えた。双方は交渉継続では一致したものの、ロシア側の後ろ向きの姿勢が目立った。ロシアにとって日露平和条約締結の優先度は低下しており、安倍晋三首相在任中の平和条約合意はもはや絶望的だ。「4島返還」の旗を降ろし、「2島返還」で合意にこぎつけようとした安倍政権の交渉戦術は裏目に出ている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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