トランプ米大統領は落選しても辞めない?:米国憲法の「盲点」露呈で大混乱も

5月20日、ペンシルベニアで開かれた集会で、2期どころか5期を目指すと放言したトランプ大統領 (C)AFP=時事
ドナルド・トランプ米大統領は、しばしば自分と対立していたダン・コーツ国家情報長官を更迭し、後任にジョン・ラットクリフ下院議員(共和党、テキサス州選出)の指名を決めた。ところが、同議員は経歴に問題が噴出、早くも5日後に指名辞退に追い込まれた。
ロバート・モラー元特別検察官が証言した7月24日の米下院司法委員会公聴会。同議員は最も活発に大統領を擁護する発言を繰り返した。これを見て、大統領は彼の起用を決めたという。米国の全17インテリジェンス機関を束ねる長官の見識や適性など無視して、自分への忠誠度を最優先に人事を決めて失敗したのだった。

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