トランプ米大統領は落選しても辞めない?:米国憲法の「盲点」露呈で大混乱も

執筆者:春名幹男 2019年8月7日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: 北米
5月20日、ペンシルベニアで開かれた集会で、2期どころか5期を目指すと放言したトランプ大統領 (C)AFP=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領は、しばしば自分と対立していたダン・コーツ国家情報長官を更迭し、後任にジョン・ラットクリフ下院議員(共和党、テキサス州選出)の指名を決めた。ところが、同議員は経歴に問題が噴出、早くも5日後に指名辞退に追い込まれた。

 ロバート・モラー元特別検察官が証言した7月24日の米下院司法委員会公聴会。同議員は最も活発に大統領を擁護する発言を繰り返した。これを見て、大統領は彼の起用を決めたという。米国の全17インテリジェンス機関を束ねる長官の見識や適性など無視して、自分への忠誠度を最優先に人事を決めて失敗したのだった。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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