「劇薬ボルトン」解任で「変わること」と「変わらないこと」
9月10日、ドナルド・トランプ大統領はツイッターで、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任したことを発表した。トランプ大統領は「ボルトン補佐官の助言の多くに強く反対だった」として、外交・安全保障政策をめぐる意見の違いが原因だと発表した。
さらに11日、「彼は北朝鮮の核問題をめぐりリビア方式を持ち出すという大きなミスを犯した」とも指摘した。リビア方式は、かつてリビアの独裁者カダフィー大佐に大量破壊兵器を放棄させたことを前例に、まず核兵器の放棄を実行させ、それに応じたあとに制裁の解除などの見返りを与える考え方だ。

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