岩瀬昇のエネルギー通信 (181)

「よくもそんなことを」16歳少女「トゥンベリ演説」に欠けている「大事な視点」

トゥンベリさんの悲痛な叫びは世界中に響いたが……(C)AFP=時事
 

 9月23日(月)、ニューヨークで開催された「国連気候行動サミット」については、小泉進次郎環境大臣の「セクシー発言」ばかりが取り上げられているが、ここは冷静に日本の立ち位置を確認するところから考えてみるべきだろう。

 たとえば東京時間9月24日(火)午後2時ごろに掲載された『BBC News Japan』の「『私たちを裏切った』、気候変動の危機を訴える少女 国連で怒りの演説」という記事を読むと、安倍晋三首相は、「登壇し、演説をすることを許可されていなかった」のだそうだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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