米朝協議「決裂」対「よい議論」その先の「攻防」とは

米朝実務協議は「決裂」と表明した、北朝鮮の金明吉首席代表 (C)EPA=時事
米国と北朝鮮の実務協議が10月5日、厳重な警備のもと、スウェーデンのストックホルム郊外で行われたが、約8時間半に及ぶ協議の末に合意を生み出すことなく終了した。
協議を終えた北朝鮮の金明吉(キム・ミョンギル)首席代表は同日午後6時半ごろ、ストックホルムの北朝鮮大使館前で会見し、「協議はわれわれの期待に応えることなく、決裂した。私はこれを極めて不快に考える」との声明を発表した。
一方、米国務省のモーガン・オルタガス報道官は「北朝鮮代表団の声明は約8時間半にわたった議論の内容や精神を反映していない。米国は創意的なアイデアを持って行き、北朝鮮のカウンターパートたちとよい議論をした」と述べ、北朝鮮側の「決裂」という評価に反論し、協議が有意義であったとした。

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