ブレグジット「10月離脱」か「1月末延期」か「再国民投票」か

執筆者:渡邊啓貴 2019年10月21日
エリア: ヨーロッパ
新提案で合意はしたものの……(ジョンソン首相とユンケル欧州委員長)(C)EPA=時事
 

 10月19日、世界は固唾をのんで英国議会に注目した。いよいよイギリスのEU(欧州連合)離脱が決まる可能性が高まっていたからだ。しかし、議会は採決を先延ばしにした。

 これによってボリス・ジョンソン首相は、法の定めによって、来年1月末までの離脱期限延長要請をEUに行わねばならなくなった。

 では、EU側はすんなりその要請を受け入れるのか。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
渡邊啓貴(わたなべひろたか) 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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