
建造された新型潜水艦を視察する金正恩党委員長。『朝鮮中央通信』が7月23日に配信した[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
今年2月のハノイでの米朝首脳会談が、何の成果もなく決裂したことは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にとっては、最高指導者の権威すら傷つけかねない大きな躓きであった。北朝鮮メディアは、金党委員長が平壌を出発する時は「第2回朝米首脳会談のために平壌出発」と大々的に報じたが、帰国については「ベトナム公式訪問を成功裏に終えて祖国へ到着」と報じるなど、米朝首脳会談の失敗を覆い隠さなければならなかった。おそらく、金党委員長にとっては人生最大の挫折であっただろう。

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