ハノイ「決裂」からの再起

建造された新型潜水艦を視察する金正恩党委員長。『朝鮮中央通信』が7月23日に配信した[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 今年2月のハノイでの米朝首脳会談が、何の成果もなく決裂したことは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にとっては、最高指導者の権威すら傷つけかねない大きな躓きであった。北朝鮮メディアは、金党委員長が平壌を出発する時は「第2回朝米首脳会談のために平壌出発」と大々的に報じたが、帰国については「ベトナム公式訪問を成功裏に終えて祖国へ到着」と報じるなど、米朝首脳会談の失敗を覆い隠さなければならなかった。おそらく、金党委員長にとっては人生最大の挫折であっただろう。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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