「大統領弾劾プロセス」の多大な影響を受ける「接戦州選出」の共和党上院議員

執筆者:足立正彦 2019年11月8日
エリア: 北米
ご本人は恐らく、周りの苦労は気にしていない(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 下院民主党を率いるナンシー・ペロシ下院議長(カリフォルニア州第12区選出)が、「ウクライナ疑惑」を巡ってドナルド・トランプ大統領に対する弾劾訴追に向けた調査を下院で開始すると明らかにしたのは9月24日だった。その後、下院の情報特別委員会、外交委員会、行政監視・政府改革委員会の3つの常任委員会が本格的調査を行ってきた。

 他方、トランプ政権や議会共和党からは、野党・民主党によるそうした調査には根拠がなく、また、手続き上も不備があるとして、召喚状を拒否する動きを見せていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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