「3効果」に黄信号「アベノミクス」に次の手はあるのか

執筆者:磯山友幸 2019年11月12日
タグ: 中国 韓国 日本
エリア: アジア
景気の行方は中国人訪日客の動向次第?(写真はイメージです)
 

 アベノミクスの効果とみられていた「3つの効果」にいずれも黄信号が灯ってきた。

 3つとは、まず、大胆な金融緩和による円高修正で訪日外国人客が急増、インバウンド消費が盛り上がったこと。2つ目は、最低賃金の引き上げや「官製春闘」と言われながらの賃上げ要請で、大企業を中心に賃金上昇の兆しが出ていたこと。そして3つ目が、就業者数も雇用者数も過去最多という労働環境の改善である。

 そのいずれもが、ここへきて急速に失速しているのだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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