分岐点に立つ「2019年の中南米」(2)チリの抗議運動が投げかけたもの
チリの首都サンティアゴの地下鉄運賃の値上げに対する学生たちの抗議に端を発した反政府抗議活動は、10月18日以降、チリ全土に及び、収拾の目途は立っていない。中南米で最も安定した民主制度の下、成長を遂げてきた国の予想外の社会騒乱である。
セバスティアン・ピニェラ大統領が11月中旬に迫った「アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議」と12月初旬の「国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP25)」開催を断念すると発表すると、さらに驚きと衝撃が世界に走った。
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