インド「モディノミクス」を襲った救いがたい低成長「4.5%ショック」

執筆者:緒方麻也 2019年12月16日
タグ: インド
エリア: アジア
肝入り「メイク・イン・インディア」も不発……(C) EPA=時事

 

 インド経済が6年半ぶりの低成長に落ち込んだ。2019年7~9月の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.5%と、前期(4~6月)の5.0%からさらに減速。

 成長率が1%に届かない日本や、2%そこそこの米国に比べればまだ十分に高成長とはいえ、膨大な若年層に雇用とヘルスケアを与え、2億人強といわれる貧困層の暮らしを底上げするには、7~8%の高成長が至上命題。4.5%という数字は及第点からは程遠い。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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