インド「イスラム差別」が投げかける「ヒンドゥー至上主義」の自己矛盾

執筆者:緒方麻也 2019年12月26日
タグ: インド
モディ政権は「ヒンドゥ―至上主義」への抵抗にどう応えるのか(C)EPA=時事

 

 インド政府は12月11日、イスラム教徒を除くパキスタン、バングラデシュ、アフガニスタンからの不法移民に対し、インド国籍付与の条件を緩和する「市民権法」の改正案を国会に提出。上下両院で可決され、「2019年改正インド市民権法(CAA)」として成立した。

 だが、イスラム教徒の住民や学生、人権活動家らはこの法律が同教徒の締め出しにつながるとして厳しく批判し、インド各地で抗議デモを展開した。

カテゴリ: 政治 カルチャー
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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