憲法改正「1月革命」はプーチン時代「終わりの始まり」か

執筆者:名越健郎 2020年1月22日
エリア: ヨーロッパ
「プーチン院政」は始まるのか。そしてメドベージェフ氏(左)は後継者となれるのか――。(C)AFP=時事

 

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が1月15日の年次教書演説で発表した一連の憲法改正案は、権力機構を再編するもので、ロシアのメディアでは「1月革命」と呼ばれている。1993年に米政府の協力も得て制定された現行憲法の初の大掛かりな修正となる。

 プーチン大統領が2024年の任期満了後も実権を握るための布石とされるが、自身がどのポストに就くのかは明らかでない。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛 社会
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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