岩瀬昇のエネルギー通信
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サウジ・ロシア・アメリカ「メキシカン・スタンドオフ」の行方

敵の敵は味方、と思ったらやはり敵だった、という「三すくみ状態」(C)EPA=時事
読者の皆さんは「メキシカン・スタンドオフ」(three way Mexican stand-off)という英語の語句をご存じだろうか?
恥ずかしながら、商社マンとして英語圏に13年間も勤務していたのに、筆者は知らなかった。
調べてみたら、おおよそ「三者が互いに拳銃を向け合ったままにらみ合い、自分が引き金を引くと自分も打たれてしまう、だからと言って自分が拳銃を引き下げると打たれてしまうという、3人が3人とも動けない膠着状態、いわば『三すくみ状態』にあること」を意味するようだ。

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