「CIAの回し者」だったスイス「暗号化システム」の衝撃

執筆者:山田敏弘 2020年3月25日
タグ: CIA
エリア: 北米 ヨーロッパ
スイス政府が告発した「クリプトAG」(C)AFP=時事

 

 スイス政府は2020年3月1日、通信の暗号化システムを販売する国内企業を刑事告発した。

 日本ではあまり報じられていないが、実はこの企業は、世界を股にかけたスパイ工作の舞台となっていたとして、インテリジェンス関係者の間では大きな話題になっている。

 発端は2020年2月、『ワシントン・ポスト』とドイツ公共放送の『ZDF』が、この企業について報じたことだった。

 どういう内容なのかを簡単に説明すると、世界120カ国以上に暗号化システムを販売していた「クリプトAG」という名の企業がスイスに存在するのだが、実はCIA(米中央情報局)とドイツのBND(連邦情報局)が極秘に所有する企業だった。

カテゴリ: IT・メディア 社会
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執筆者プロフィール
山田敏弘 国際ジャーナリスト、ノンフィクション作家。講談社、ロイター通信社、ニューズウィークなどを経て、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のフルブライト研究員として国際情勢やサイバー安全保障の研究・取材活動に従事。帰国後の2016年からフリーとして、国際情勢全般、サイバー安全保障、テロリズム、米政治・外交・カルチャーなどについて取材し、連載など多数。テレビやラジオでも解説を行う。訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文芸春秋)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)。近著に、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)。
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