「コロナ禍」で混沌「EU」と「世界」が考えるべきこと

フォン・デア・ライエン欧州委員長は、EU内の右派政権国で強権的な対策が強化されつつあることに警戒の声明を出した(C)EPA=時事
 

 新型コロナウイルスの感染は先進国を誇るヨーロッパで未曽有の惨劇となった。大恐慌以来の打撃とIMF(国際通貨基金)なども強調する。

 4月時点での予想では、本年の世界経済の成長率はマイナス3%で、リーマンショック時の2009年マイナス0.1%より大きく後退、ユーロ圏全体ではマイナス7.5%、米国もマイナス6%弱だ。

 各国別の成長率を見ても、4月上旬の予測で英国は本年第2四半期だけで35.1%、年換算で12.8%(失業率7.3%)のマイナス。ドイツでマイナス9.8%(4~6月期)、フランスもマイナス6%(1~3月期)だ。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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