中国が新型コロナ「封じ込め」より重視する「プロパガンダ大作戦」

執筆者:山田敏弘 2020年4月28日
エリア: アジア
中国のSNSで拡散された「偽テロップ」付きのCNNニュース
 

 かつて、ソ連共産党指導者のヨシフ・スターリンは「量も質のうち」と語ったという。ナチスのプロパガンダ担当大臣だったヨーゼフ・ゲッベルスは「ウソも100回言えば真実になる」と主張したとされる。

 そして現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生源である中国がまさにそれを実行している。

中国の情報操作とプロパガンダ

 新型コロナの蔓延によって、世界中で日常生活も経済活動もままならない状態が続く中、今回の世界的大混乱の発端となったウイルスの「起源」についても情報が錯綜しており、混乱状態にある。

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執筆者プロフィール
山田敏弘(やまだとしひろ) 国際情勢アナリスト、国際ジャーナリスト、日本大学客員研究員。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版、MIT(マサチューセッツ工科大学)フルブライトフェローを経てフリーに。著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『CIAスパイ養成官』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社)、『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)。公式YouTube「山田敏弘 SPYチャンネル」 (https://www.youtube.com/channel/UCVITNlkbLneMV-C9FxzMmEA)も更新中
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