
『フィガロ』紙のインタビューに答えるユベール・ヴェドリーヌ氏。彼はシラク大統領時代、与党が総選挙で負けた際の社会党所属の外相だった
EU(欧州連合)基本条約は、
〈連合は市民に、その内部で人々の自由な移動が確保された国境のない自由、安全、正義の空間を提供する〉(第3条第2項)
とうたっている。
だが、いまやEUのいたるところで国境が復活している。
「シェンゲン協定」が根拠
新型コロナウイルスの感染爆発があったフランスの地方と国境を接するドイツの州では、越境労働者に罵声を浴びせたり卵をぶつけたりする差別事件も起きた。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン