新型コロナで「国境復活」がEUに突き付けたもの

執筆者:広岡裕児 2020年5月15日
タグ: 新型コロナ
エリア: ヨーロッパ
『フィガロ』紙のインタビューに答えるユベール・ヴェドリーヌ氏。彼はシラク大統領時代、与党が総選挙で負けた際の社会党所属の外相だった

 

 EU(欧州連合)基本条約は、

 〈連合は市民に、その内部で人々の自由な移動が確保された国境のない自由、安全、正義の空間を提供する〉(第3条第2項)

 とうたっている。

 だが、いまやEUのいたるところで国境が復活している。

「シェンゲン協定」が根拠

 新型コロナウイルスの感染爆発があったフランスの地方と国境を接するドイツの州では、越境労働者に罵声を浴びせたり卵をぶつけたりする差別事件も起きた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
広岡裕児 1954年、川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学(ソルボンヌ・ヌーベル)留学後、フランス在住。フリージャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究報告・通訳・翻訳に携わる。代表作に『エコノミストには絶対分からないEU危機』(文藝春秋社)、『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱―テロと右傾化の次に来るもの―』(新潮選書)ほか。
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