ここまでの動きは、3月16日に開催された「ユーロ圏財務相会議」がすべての出発点だった。
イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は3月17日、新型コロナ対策としてユーロ共通債(コロナ債)創設の呼びかけを行った。
このユーロ債は、実はギリシャ危機の際に議論が始まった2010年以来の案件だったが、これまで煮詰まった議論はされてこなかった。しかし各国の財政が圧迫されていく中で、EUとして至急の対応が求められることになった。
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