饗宴外交の舞台裏 (263)

コロナ禍に先陣切った「首脳外交」仏・チュニジアそれぞれの「思惑」

執筆者:西川恵 2020年7月3日
6月22日、フランスを公式訪問したチュニジアのサイード大統領(左)とマクロン仏大統領。新型コロナの感染拡大が続くなか、フランスが先陣を切って行った首脳会談だった (C)AFP=時事

 

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は6月22日、訪仏したチュニジアのカイス・サイード大統領をエリゼ宮に迎えた。

 新型コロナウイルスの影響で、直接に会う首脳外交が世界中でストップして以降、リモート会談がもっぱらだったが、フランスが先陣を切って儀礼を伴う首脳外交へ踏み出した。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
西川恵(にしかわめぐみ) 毎日新聞客員編集委員。日本交通文化協会常任理事。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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