「平和構築」最前線を考える
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「ソレイマニ司令官殺害」は違法「ドローン軍事使用」国際法上の問題点
国連人権理事会特別報告者のアグネス・カラマード氏が、今年1月のアメリカによるイランのガーセム・ソレイマニ司令官殺害事件について、国際法違反だと断ずる報告書を7月9日に提出したことがニュースになった。
「イスラム革命防衛隊」において特殊作戦を行う「ゴドス部隊」(Quds Force)を率いていたソレイマニ司令官がイラクのバグダッド空港に到着したところを、アメリカがドローン(最新型のGeneral Atomics MQ-9 Reaper)から発射したミサイルで攻撃した。そして同伴していたイラクの「カタイブ・ヒズボラ」の指導者アブ・マフディ・ムハンディス氏とともに、同司令官を殺害したのである。この事件を、カラマード氏は、国際法違反の行為であったと断じたのだ。
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