台湾「新型コロナ対応」の底流にあった「後藤新平」の公衆衛生理念

執筆者:野嶋剛 2020年7月29日
エリア: アジア
台湾の「公衆衛生」を築いた後藤新平(C)時事

「国家は健康体であれ――」

「国務即ち広義の衛生なり」

 今から1世紀ほど前、そんな理念を掲げて、日本と台湾で伝染病の撲滅と公衆衛生の改善に辣腕を振るった大政治家がいた。明治・大正期に活躍した後藤新平(1857~1929)である。

 後藤の功績を受け継いだ日本と台湾は、戦後も世界的に高いレベルの衛生環境を維持してきたが、今回の新型コロナウイルス問題の対応で、はっきりと明暗が分かれる形になった。その理由はどこにあるのか。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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