ヒスパニック人気高まるバイデン「中南米・移民政策」の実現度

執筆者:渡邉優 2020年8月12日
エリア: 北米 中南米
バイデン候補のスペイン語版HP

 

 11月の大統領選挙まで3カ月を切り、事実上の民主党候補であるジョー・バイデン氏の優勢が伝えられる。コロナ禍と経済の先行きや候補者討論会など不確定要素も多く残っており、米国最大のマイノリティーとなったヒスパニックと中南米に関する政策も、大統領選の行方を左右し得るファクターの1つだ。

 現段階の確たる世論調査結果は詳らかではないが、ヒスパニックの間ではおおむねバイデンを推す声がかなり高い模様である。

 そこでバイデン候補の中南米政策に注目したい。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
渡邉優(わたなべまさる) 防衛大学校教授。1956年東京都生まれ。東京大学卒業後、外務省勤務。西欧第二課長、大臣官房審議官(欧州局、中南米局、経済局、中東アフリカ局)、農畜産業振興機構理事などを歴任。在スペイン、在ブラジル、在フィリピン、在アルゼンチンの各大使館と在ジュネーブ日本政府代表部に赴任した他、在リオデジャネイロ総領事、在キューバ特命全権大使を務める。2019年4月より現職。著書『あなたもスペイン語通訳になれる』(日本スペイン協会)、『ジョークで楽しく学ぶスペイン語』(ベレ出版)、『知られざるキューバ』(ベレ出版)、『グアンタナモ: アメリカ・キューバ関係にささった棘』(彩流社)。監修に『SDGsのきほん未来のための17の目標』(全17巻、ポプラ社) 。作詞、劇画脚本も手がける。
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