米国「対中インド洋戦略」の要衝「ディエゴ・ガルシア基地」に勃発した帰属問題

執筆者:渡邉優 2019年8月27日
エリア: 北米 ヨーロッパ
ディエゴ・ガルシア基地に並ぶ米軍の爆撃機(C)AFP=時事

 

「真珠の首飾り戦略」――。

 中国が東シナ海、南シナ海だけでなく、マラッカ海峡からインド洋を経てアフリカ東岸まで及ぶ広大な地域に次々と拠点を築いていく様子が、インドを取り囲む真珠の首飾りのように見えるところからそう呼ばれる、中国の海洋進出戦略である。

 中国が「一帯一路」プロジェクトの下に各国に巨額の資金を貸し付け、借金のカタに港湾運営権などを手に入れ勢力を拡大している現状は、昨年10月29日の野口東秀氏による『「一帯一路」で中国「債務の罠」に蝕まれる世界の実情』(上)(下)に詳しい。

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執筆者プロフィール
渡邉優 防衛大学校教授。1956年東京都生まれ。東京大学卒業後、外務省勤務。西欧第二課長、大臣官房審議官(欧州局、中南米局、経済局、中東アフリカ局)、農畜産業振興機構理事などを歴任。在スペイン、在ブラジル、在フィリピン、在アルゼンチンの各大使館と在ジュネーブ日本政府代表部に赴任した他、在リオデジャネイロ総領事、在キューバ特命全権大使を務める。2019年4月より現職。著書『あなたもスペイン語通訳になれる』(日本スペイン協会)、『ジョークで楽しく学ぶスペイン語』(ベレ出版)、『知られざるキューバ』(ベレ出版)。作詞、劇画脚本も手がける。
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