
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』=ダヴィッド社、1956年=より)
「今度という今度、これこそ、今度こそ、もうこれが我が生涯最後の恋愛であると決心した」
そう義江は心の中で叫んでは次々と女が登場してきて70歳近くになる。
しかし義江夫妻と赤坂氷川町で同居していた息子の友人、舞台美術家の妹尾河童は、
「晩年の藤原ダンナは、いまだに多くの女性にモテているようなことを言っていたが、それは自分がそうありたいという願望の現れで、事実ではなかった。だから女性についてダンナの話で信用できるのは、せいぜい65歳までだと思う」

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