安倍晋三首相が電撃的に辞任表明した。後任を決める自民党総裁選は、党内7派中5派の支持を固めた菅義偉官房長官が圧倒的な優位に立っている。
ただ、約7年8カ月に及んだ安倍政権は、功罪双方で歴代にないほど大きな足跡を残しており、後継の首相となる菅氏は否応なく比較される試練が待っている。党内では、菅氏選出の流れをいち早く作った二階俊博幹事長と各派領袖との溝も大きくなっており、菅氏の前途が洋々とは言えない。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン