フランス「表現の自由」に横たわる流血の「深層」

執筆者:池畑修平 2020年11月11日
エリア: 中東 ヨーロッパ
パティさんの追悼集会にはフランス全土から人々が集まった。「私はサミュエル」とのプラカードも多く掲げられた(C)AFP=時事
 

 フランスは難しい。

 テレビの報道番組でリポートを制作・放送するのも、文章を執筆するのも、フランスの歴史を十分に踏まえないと、表層的になってしまいがちだ。イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描く「表現の自由」をめぐって凶悪な事件が相次ぐ現状も、フランスの歴史抜きには理解できない。もちろん、テロや暴力行為は決して許されない。一方で、テロを指弾してフランス流の「表現の自由」を絶対視しても、流血に歯止めをかけることにつながらないように思える。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
池畑修平 『NHK』報道局記者主幹 1969年生まれ。1992年東京外国語大学卒業、『NHK』入局。1998年報道局国際部、韓国・延世大学に1年間派遣。ジュネーブ支局で国連機関や欧州・中東情勢を、中国総局(北京)では北朝鮮や中国の動向を取材。2015年~2018年ソウル支局長、南北関係や日韓関係、朴槿恵大統領の弾劾から文在寅政権の誕生、史上初の米朝首脳会談などを取材。2019年4月〜2021年3月まではBS1『国際報道2021』キャスターも務めた。著書に『韓国 内なる分断』(平凡社新書、2019年)
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