「バイデン大統領」で朝鮮半島に迫られる「新戦略」(下)

執筆者:平井久志 2020年11月11日
エリア: アジア 北米
トランプ「退場」以後、どのような動きに出るか(左・文在寅大統領、右・金正恩党委員長)(C)EPA=時事

 

 韓国や北朝鮮は息をこらして米大統領選挙の行方を見守った。しかし、米国の側から見れば、ジョー・バイデン次期大統領の最初の課題は、ドナルド・トランプ大統領によって引き起こされた世界的な規模の「異常」を正常化させることであり、朝鮮半島政策の優先順位は高くない。

朝鮮問題は低い優先順位

 まずはトランプ大統領が離脱した地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定への再加入から始まり、世界保健機関(WHO)からの脱退取り消しなど、国際的協調路線への復帰だけでも課題が山積している。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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