「安保・コロナ・経済・外交」難題直面バイデン政権

執筆者:渡部恒雄 2020年11月16日
エリア: 北米
この正副大統領コンビはどう課題を解決していくか(C)AFP=時事
 

 激戦と混迷の米国大統領選挙も、11月13日、全米のすべての州での勝敗が判明し、ジョー・バイデン前副大統領が306人の選挙人を獲得した。この数は、ドナルド・トランプ大統領が4年前に獲得した選挙人の数と同じで、あのときトランプ大統領は、その数を「地滑り的勝利」と表現していたほどだ。

 しかも、今回トランプ陣営が法廷闘争の根拠としている不正投票については、それらしき証拠がまったく出てこない。

 このままでいけば、よほどのことがない限り、1月20日の就任式以降、バイデン政権が始動するだろう。

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執筆者プロフィール
渡部恒雄(わたなべつねお) わたなべ・つねお 笹川平和財団上席研究員。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』、『2021年以後の世界秩序 ー国際情勢を読む20のアングルー』など。最新刊に『防衛外交とは何か: 平時における軍事力の役割』(共著)がある。
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